ハイブリッドワークフォース
チームはあらゆる環境で優れたパフォーマンスを発揮できます。
プラットフォーム(PLATFORM)
アクセス製品
セキュリティとIoT製品
ベスト プラクティスを学び、革新的なソリューションを調べ、Meraki コミュニティでいろいろな人と知り合いましょう。
つながる
北カリフォルニアのオークランド統一学区で採用されているテクノロジーは、ここ数年で根本的に変わりました。そして今もなお進化し続けており、学習のあらゆる側面に取り入れられています。鉛筆と紙のモデルからオンライン テクノロジーのモデルへの移行は、教育のペースの迅速化およびコラボレーションを促進し、学校側にカリキュラムの組み方の見直しを迫る主要な要因の 1 つとなっています。
オークランド統一学区の技術責任者である John Krull 氏は、テクノロジーと教育の変化がいかに速いかを認識しています。オークランド統一学区では、2013 ~ 2014 学年度に新しい共通学力基準(Common Core)を初めて導入しました。これは州政府によって義務付けられたオンラインの学習/試験イニシアチブで、数学と英語の標準を設定するためのものです。Krull 氏 は、このイニシアチブをサポートするため、数百人の生徒が同時にオンラインで受験できるネットワークを必要としました。Krull 氏は次のように説明しています。「私は 2013 年の 8 月に現職に就任し、共通学力試験は 2014 年の 4 月に始まりました。私たちは迅速に行動し意思決定する必要がありました」。
オークランド統一学区は、年間 37,000 人以上の生徒に教育サービスを提供しており、120 以上の K-12(幼稚園から高校まで)の公立学校と託児所で構成されています。Krull 氏 が当該学区に従事した当時、ネットワークは稼働していたものの、それは教室を移動する教員のノートパソコンがネットワークに接続できるという程度のもので、 生徒が教室でモバイル端末を使ってコラボレーションできるまでには至っていませんでした。そしてもちろん、何百人もの生徒がオンライン試験に一斉にアクセスできるような環境ではありませんでした。
Krull 氏は、2014 年 4 月に行われる 1 回目のオンライン試験日に間に合わせるには、テクノロジーを大幅に変化させる必要があると認識していました。2013 年のアップグレード以前は、拠点ごとに無線のインフラストラクチャの水準とモバイル デバイスの数および年式が異なっていました。その結果、各拠点で、サービスの継続的な提供能力、および、それらをサポートする能力の両方が欠けていました。Krull 氏 は次のように説明しています。「オンライン試験を実施するにあたり、拠点間で公平性が確保できない状況でした。試験に使用できるコンピュータは 10,000 台ありましたが、コンピュータのメーカーとモデルがすべて異なっており、 ネットワークも同様の問題を抱えていました」。生徒とスタッフは、古いコンピュータ システムを使用してテクノロジーを授業に組み込んでいましたが、それは新しい教育要件を満たすほどしっかりとしたものではありませんでした。
Krull 氏は、以前の仕事で Meraki クラウド管理型ソリューションについて耳にしたことがあり、Meraki MR34 802.11ac 無線 LAN アクセス ポイント(以下、AP)の試験運用を決定しました。Krull 氏は次のように述べています。「私たちはまず、1 つの高校に AP を取り付けました。これが非常にうまくいったため、一気に 300台の AP を導入しました」。現在、オークランド統一学区ネットワークでは約3,500台の MR34 が利用されています。
34 人の IT スタッフのうち、ネットワークの運用に専念できるのは、たった 5 人しかいないため、Krull 氏のスローガン「公平性、サポート可能性、標準化」が日々の運営を維持する上で不可欠です。最近、連邦政府の補助金を獲得したことがこの理念の実現に役立ちました。Meraki AP と 10,000 台の新しい Chromebook の初期購入がこの補助金によって賄われたからです。すべての学校が、Meraki AP が取り付けられた可動型の Chromebook カートを採用することで、Krull 氏 が望んでいた公平性と標準化が実現しました。クラウドベースの AP 管理のシンプルさと高いパフォーマンスにより、少数のネットワーク スタッフでワイヤレス環境の容易なサポートと管理が可能になりました。「Meraki ダッシュボード全体が私たちのヘルプ デスク ダッシュボードに変わりました。これにより、ネットワークに大きな影響を与え、これまでのさまざまな弱点が明らかになりました」と Krull 氏は説明しています。
使い方は非常に簡単です。数週間のうちに、私たちは 10,000 台の端末をネットワークに接続し、300台 の Meraki AP を追加しました。このおかげで、無線 LAN につながる端末の数が大幅に増加しました。これらの作業はすべて、追加の人員を 1 人も雇うことなく実施されました。
John Krull氏
技術責任者
学区の IT チームは、エンド ユーザの観点からスタッフ、生徒、および校長へ無線 LAN の利用に関する調査を開始しました。調査結果は非常に好ましいもので、喜ぶ生徒の様子や教室での様々なテクノロジー利用例を写した写真を添えた回答さえありました。Krull 氏は次のように述べています。「通常、エンド ユーザの反応は極端で、無線 LAN を非常に気に入るか毛嫌いするかのいずれかです。Meraki は速度を向上させ、ユーザ エクスペリエンスを改善しました。デバイスは問題なく機能し、人々は満足しています」。
学区を単一ネットワーク モデルで統合することにより、IT チームが一日の仕事に費やす時間とエネルギーが劇的に減少しました。すべての拠点がハブ アンド スポーク アーキテクチャでメトロポリタン WAN に接続されます。メトロポリタン WAN は、すべてのトラフィックをメイン データセンターにルーティングし、冗長バックアップと平行して稼働します。データセンターには、ストレージ、サーバ、ファイアウォール、セキュリティなどの学区サービスが収容されます。場所の規模に応じて、ネットワーク接続は MDF 内のシスコ スイッチに送られます。これらのスイッチは必要に応じて、より小さな IDF に接続されます。学区は、各拠点において Cisco Catalyst 3000 シリーズ スイッチの標準化に取り組んでいます。これは、これまで限られた範囲しか制御できなかった IT チームにとって、大変画期的なことです。Krull 氏は、オークランド統一学区のような規模の学区にとってはネットワークのシンプルさが不可欠であり、「シスコ スイッチは複雑になることもありますが、Meraki のワイヤレス システムと統合することで扱いやすくなります」と説明しています。
IT チームは、Meraki ダッシュボード上に AP の初期設定を作成し、Meraki AP を Chromebook カートに取り付けて、そこで既に組み込んだ設定をダウンロードしました。各 Chromebook カートに取り付けられた Meraki 802.11ac AP に加え、すべての教室とワークスペースに Meraki AP を取り付ける予定です。カートの AP は、試験と集中的なオンライン利用のためのもので、Meraki DHCP 対応の独自の Chromebook 用 SSID を備えています。これにより、生徒は Meraki RADIUS で 802.1X 認証が可能になります。一方、教室の AP は、別の SSID をブロードキャストし、調査、コラボレーション、アプリケーション使用など、日々の教室での活動に使用されます。Krull 氏は次のように説明しています。「私たちは、試験を受ける生徒のために高密度のワイヤレス カバレッジを提供し、加えて、AP を試験以外の別の SSID を用意し、ブロードキャストに使用したいと考えています。私たちは、試験を行っている間でも、ビデオのストリーミングを利用できる、非常に魅力的で融合した学習環境を求めています」。
Meraki ワイヤレスへのアップグレードにより、ネットワークに大きな影響を与え、ネットワーク エンジニアと技術者は問題を能動的にトラブルシューティングし、WAN とエンド ユーザ間のネットワーク空間を最適化できるようになりました。Meraki の導入以前は、ネットワークの可視性といえば単にデバイスがオンラインかどうかを確認できることだけでした。現在、ネットワーク エンジニアは、読み取り専用アクセスとネットワークに関する多くの問題を診断できるツールを備えた、Tier – 1、Tier – 2 レベルのヘルプ デスクを提供できるようになっています。Cisco Meraki ダッシュボードは、パケットの損失や DNS サーバの設定ミスなどのオークランド統一学区のダウンストリームの問題に関する洞察も提供しています。総合的なエンド ユーザ エクスペリエンスは、速度の向上、WAN の最適化、およびセキュリティの改善によって大幅に向上しました。Krull は次のように述べています。「使い方は非常に簡単です。数週間のうちに、私たちは 10,000 台の端末をネットワークに接続し、300台 の Meraki AP を追加しました。このおかげで、無線 LAN につながる端末の数が大幅に増加しました。これらの作業はすべて、追加の人員を 1 人も雇うことなく実施されました」。
1 回目の共通学力試験の終了直後、カリフォルニア州の公共教育監督官から、プログラムの結果を評価する目的で、オークランド統一学区に意見を聞きたいと申し出がありました。校長、スタッフ、および生徒が参加し、試験標準の有効性、使いやすさ、および全体的な感想について議論が交わされました。無線 LAN に関する議論はほんの数分しかかかりませんでした。Krull 氏は次のように説明しています。「信じられないことでした。州内でのオンライン試験の実施を決定した人物に対して、帯域幅の不足、コンピュータの障害、速度の遅さに関する話題は出ませんでした。代わりに、私たちは試験に集中できた生徒たちについて話していました。試験中にネットワークが完璧に機能していたという事実そのものが成功指標となりました」。
*Chromebook: Google Chrome OS を搭載しているノートパソコン。 Google、Chrome OS および Chromebook は、Google Inc. の登録商標または商標です。
現在のサイトを離れて別の言語に移行しようとしています.