ハイブリッドワークフォース
チームはあらゆる環境で優れたパフォーマンスを発揮できます。
プラットフォーム(PLATFORM)
アクセス製品
セキュリティとIoT製品
ベスト プラクティスを学び、革新的なソリューションを調べ、Meraki コミュニティでいろいろな人と知り合いましょう。
つながる
Meraki導入により、グローバル拠点におけるシステムインフラ環境の新たな運用スキームが実現しました。
太田 俊規 氏
第一生命ホールディングス株式会社 IT・デジタル企画ユニット フェロー
CXに軸足を置き、デジタル化の加速と非接触を前提としたビジネス、サービスプロセスの構築を進めている第一生命ホールディングス株式会社。同社はグローバル拠点におけるシステムインフラ環境の運用体制およびセキュリティガバナンス態勢を維持、強化するための新たな運用スキーム構築を目的に、グローバル拠点にMerakiクラウド管理ネットワークを展開。確かな効果を実感し、次なるステップを見据えています。
第一生命グループの中核を担う第一生命ホールディングスは、グループにおける中期経営計画「Re-connect 2023」を推進中。少子化や介護などの社会課題に対してマルチブランド・マルチチャネルで顧客との多様な接点を通じて、保障や資産形成・継承といった保険領域のみならず、健康・医療やつながり・絆といった非保険領域にまで、価値提供領域を広げています。顧客の継続した体験、いわゆるCXに軸足を置き、デジタル化の加速と非接触を前提としたビジネス・サービスプロセスの構築を進めています。
同社は顧客体験の向上を目指すと同時に、社内の環境整備も積極的に推進。新たなワークスタイルを目指しクラウド型コラボレーションツールなどのクラウドサービスを段階的に導入しています。
世界9ヵ国に展開する同社のグローバルネットワーク環境の課題を、IT・デジタル企画ユニット フェローの太田俊規氏は、次のように話します。「グローバル拠点におけるシステムインフラ環境の運用体制およびセキュリティガバナンス態勢を維持、強化するための運用スキーム構築が、喫緊の課題でした。これまで海外拠点は段階的な拡大の中で現地のITベンダーから独自にシステムを採用、異なる運用をしていました。しかしながらCOVID-19の影響で働き方が急激にテレワーク前提にシフトし、さらにデジタル化によるビジネスアジリティの向上ニーズも急速に高まりました。こうしたクラウドサービスの急拡大や市場ニーズへの対応、複雑化・巧妙化するサイバー攻撃、セキュリティ人材の不足、パンデミック下でのリモート運用などのさまざまな課題に対応するため、グローバル拠点におけるインフラ環境の統一が求められました。」
こうした課題への対応策として、同社はCisco Merakiのクラウド管理型ネットワークソリューションを採用しました。その決め手を、IT・デジタル企画ユニット ラインマネジャーの岡田恭明氏は、こう語ります。「サイバーセキュリティを維持、強化しつつ、それを支えるインフラ運用の高度化を目指す当社のさまざまな要求に合致したのが、Merakiでした。シスコは国内拠点ネットワークでの採用実績もあり、加えてMerakiのグローバルにおける実績、そしてシスコのネットワーク機器との親和性などもポイントになりました。」
さらに太田氏は、Merakiの展開のしやすさにも優位性を感じたと語ります。「各国の拠点にエンジニアはいますが、ネットワーク領域の専門性をもつ人材は多くありません。これまでの構築では日本からエンジニアを派遣していましたが、今回計画を進めたのは2021年、まさにコロナ禍で渡航も厳しく制限されていた時期。そこで、Merakiの強みであるゼロタッチプロビジョニングが活かせると考えました。また、Merakiのグローバルにおける調達のしやすさも、今後の各拠点の拡大時も含めて、安心感がありました。」
同社は本プロジェクトを2021年4月から本格着手。2021年9月までの約6ヵ月間で、北米(ニューヨーク)、アジアパシフィック(シンガポール)、そしてロンドンの主要3拠点への展開が無事完了しました。
プロジェクトの進捗を、岡田氏はこう振り返ります。「コロナ禍、半導体不足などの影響もありましたが、シスコパートナーの技術支援やQAなどの手厚いサポートもあり、導入はとてもスムーズで、特に苦労はありませんでした。各拠点、機器納入から3日後には環境構築も完了。数ヵ月を要していた従来と比べて、驚異的なスピードです。これまではすべての機能を確認し、有効、無効を判断しながら1つ1つコマンドラインでConfigを作成する必要がありました。一方、MerakiはGUIベースで必要な機能や設定項目も厳選されており、順に設定を入れていくだけで構築が完了。設定の反映もリモートから一元的に、リアルタイムに確認することができ、作業時間が大幅に短縮されました。」
Merakiソリューションの導入効果について、太田氏は「効率的なリモート運用の実現」を挙げます。「Merakiはクラウド型なので個別にサーバなどを構築する必要がなく、導入しやすく、柔軟な監視運用の変更が可能です。たとえば機器故障による交換の際も、機器を調達して現地では自社ネットワークに接続するだけで、あとの設定は日本からクラウドポータルによってリモートで、かつセキュアに実行可能。日本からエンジニアが出向く必要がなく、Configなどの設定を現地SEが触ることなく一元的に設定できるため、人的ミスによる不具合も防止できます。また、監視の面もグローバル拠点を一元的に、効率的かつ高いレベルで実現できました。」
岡田氏はMerakiの監視における効果を、こう評価します。「万一の障害発生時もMerakiはメール通知やクラウドポータルによって、問題箇所および影響範囲の迅速な把握が可能。これまでは個別にシステムやアプリを開発して実現していた機能がMerakiでは標準で提供されており、監視の設計にかかる時間が大幅に削減しました。Merakiポータルも視覚的で分かりやすく、スイッチであればどのポートがダウンして、対向のどの機器に影響があるかといった特定が容易です。無線アクセスポイントであればどのクライアントからのアクセスが多いとか、ビジー率がどのくらいなどが時間ごとに表示されたりと、問題箇所が判別しやすくなりました。」
今後、同社では順次拡大が予定される海外拠点にMerakiネットワークを展開し、セキュリティガバナンスを維持、強化しながら、効率的な運用を続けていきたい意向です。最後に太田氏は、シスコおよびMerakiへの期待を、次のように結びました。
「Merakiのクラウド管理型ネットワークの効果は非常に高いものがあり、今後は国内拠点の支社および営業オフィス1,500拠点に設置されている多種多様な機器の一元的な運用管理、監視にも活用できれば、と考えています。システムインフラ運用はSOCおよびNOC運用と切り離すことはできず、一体である必要があります。その際、セキュリティ専門家がインフラを運用したり、その逆が求められることも増えるでしょう。これからはそれを人に求めるのではなく、AIや自動化などのソリューションで補完したい。シスコおよびMerakiには、AIなどの先進技術を活用した、特定のスキルを持ったエンジニアに頼らずに、より高い水準でのセキュリティガバナンス強化やインフラ運用が実現できるソリューションの提供に期待しています。」
所在地 東京都千代田区有楽町1-13-1
従業員数 801名(2023年3月末現在)
URL https://www.dai-ichi-life-hd.com
第一生命グループは、1902年、日本での創業以来、お客さま本位(お客さま第一)を経営の基本理念に据え、生命保険の提供を中心に、地域社会への貢献に努めてきました。これからも、お客さまとお客さまの大切な人々の“一生涯のパートナー”として、グループ各社が、それぞれの地域で、人々の安心で豊かな暮らしと地域社会の発展に貢献していきます。
現在のサイトを離れて別の言語に移行しようとしています.