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ベスト プラクティスを学び、革新的なソリューションを調べ、Meraki コミュニティでいろいろな人と知り合いましょう。
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モバイルアプリ開発を通じて企業のデジタルマーケティングを支援する、ゆめみ。急速に成長する事業に伴い、年々増え続ける従業員やデバイス数によって、同社の無線LANは、つながりづらい状況になっていたといいます。海外にも拠点を持ち、それらのメンバーを柔軟に組み合わせてプロジェクトチームを編成する同社にとってネットワークは重要な基盤。そこで、シスコのクラウド管理ネットワークソリューションCisco Merakiシリーズを用いてネットワーク全体をリプレースしました。
事業の成長に伴い、社員数も拠点数も拡大傾向にあります。性能や安定性、運用性の高いMeraki シリーズによって、将来にわたって快適な通信環境を実現できました。
株式会社ゆめみ IS&T部門(社内情報システム&テクノロジー)長屋 学氏
モバイルアプリ開発を中心としたシステム・インテグレーションを通じて、企業のデジタルマーケティング戦略を支援するゆめみ。日本マクドナルドや高島屋、日本マクドナルド、イオングループ、東芝など、各業界を代表する企業のマーケティングや顧客サービスの高度化に貢献しています。
社名の由来は、アイデアと技術をもって「夢」を実現し、社会に貢献できる新しいものを創り出す――という思い。「最高の顧客体験を実現するスマホアプリを提供したいと考えています」と同社の長屋 学氏は話します。
現在、同社は東京本社のほか、名古屋、京都、大阪、福岡、札幌、さらには海外でもオランダ、韓国に拠点を展開しています。開発プロジェクトが始動すると、各拠点から適切なメンバーをアサインしてチームを組み、離れた拠点にいるメンバーはリモート参加しながら、企画や開発業務を進めます。
この開発体制を支える重要なインフラとなっているのが、SD-WANと無線LANです。しかし、近年、特に無線LANに「つながらない」「スピードが遅い」などのトラブルが頻発するようになっていました。
大きな要因は、接続デバイス数の増加です。
同社のアプリシステム 設計・開発力は高く評価されており、事業が急成長しています。「成長戦略を推進するため、1000名体制を目指して社員数と拠点の拡大を図っています」と長屋氏。こうした体制強化に伴って従業員が増加している上、現在は一人で複数のデバイスを利用することが当たり前になっていること、年々投入される新デバイスに開発するアプリを対応させるため、検証では多様なメーカーの新旧機種を用いること、さらには、従業員のチャレンジを促すため、自作IoT機器や最新のデジタルガジェット、センサーなどの試してみたいデバイスは自由に社内ネットワークに接続することを許可していることなどを背景に、接続デバイス台数が日に日に急増していたのです。
また、管理面でも課題を抱えていました。
従来のアクセスポイントは、統合的な管理を行えず、1台ずつに対して管理を行わなければなりませんでした。しかも、トラブル発生時などには、現地に出向かなければ、その原因特定も復旧作業も困難だったといいます。
「管理者のいない拠点の保守のため、地方に出張しなければならないこともありました。管理用のインターフェイスもわかりやすいとは言い難く、調査作業にも多大な手間がかかっていました」と同社の内田 晃司氏は述べます。
今後も同社の無線LANに接続されるデバイス数はますます増えることが予想されます。そこで、同社は無線LANを含むネットワーク全体のリプレースを決定。新たに採用したのがシスコのクラウド管理型ネットワークソリューションCisco Meraki シリーズです。
まず、複数の製品を比較してMeraki シリーズの通信の高速性・安定性を確認。加えて、高く評価したのが管理性の高さです。
「他社製品は管理用サーバやアプライアンスが別途必要だったり、管理画面が使いづらかったりなど、満足のいくものではありませんでした。その点、Meraki シリーズは管理用サーバを用意せずともクラウドを通じて、全ての機器を統合管理することが可能。管理画面も煩雑なコマンド入力などを行う必要がなく、直感的で使いやすい。これなら高まり続けている管理負荷を低減できると感じました」と長屋氏は言います。
複数拠点にスイッチやアクセスポイントを展開する際も、クラウドを通じてあらかじめ用意しておいた設定情報を各機器に流し込むことが可能。「東京本社にMeraki シリーズを導入した際、私は札幌支社にいました。設備工事業者の方に設置やケーブリングなどの機器のキッティング を依頼するだけで、問題なく展開を完了することができました」(長屋氏。
新ネットワークは、開発をはじめ同社のコア業務を支える重要なインフラとなるため、同社はMeraki シリーズの中でも最新の機器を導入し、ハイスペックな構成にしています。
具体的には、新しい無線LAN規格「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応したアクセスポイントやmGig対応のL3スイッチを利用して、高速・大容量通信を実現。「少なくとも、近い将来にさらに接続デバイスが増加しても、帯域の逼迫を心配する必要はありません」(長屋氏)。
また、ネットワークのリプレースと合わせて、クラウド管理型UTMであるCisco Meraki MX シリーズも導入。「業界最高水準のマルウェア検知・防御が可能になるほか、接続するデバイスの利用状況をダッシュボードで可視化し、リスクのあるデバイスの通信を制限するなど状況に応じた対策を実施できます。なによりMeraki シリーズで統一することで、セキュリティアプライアンスまでを統合管理できるのは大きなメリットです」と内田氏は語ります。
次いで、セキュリティカメラCisco Meraki MV シリーズも導入。「誰が、いつ情報にアクセスしたのかを映像として記録し、不正の抑止やガバナンスを強化するという側面もありますが、複数拠点のメンバーが柔軟にチームを組む体制ですから、各拠点の定点映像を共有し合うことで、一体感の醸成につながればとも考えています」と長屋氏は話します。
さらに、ネットワークトラブルの原因究明をサポートするCisco Meraki MI シリーズも活用。これは、主要クラウドサービスや自ら登録したクラウドサービス、さらにはWAN回線などの稼働状況を自動収拾して一覧表示してくれる仕組み。通信がつながりづらいという状況が発生した際に、それがLANの問題なのか、あるいはWANの問題なのか、場合によってはクラウドサービスに問題があるのかなどを即座に判断できるようになります。
「必死にLANの問題を探していたら、実はクラウドサービスがダウンしていたということも実際にありました。素早く、容易に原因を特定できれば、そうしたムダな対応をしなくて済む上、早期復旧につながります」と長屋氏は語ります。
まず、同社は東京本社と京都、札幌支社でMeraki シリーズの先行導入を開始しましたが、検証も含めて、作業は約2カ月という短期間で完了したといいます。今後は韓国支社など、他の拠点にも順次展開していきます。
各点内の無線LANだけでなく、拠点間もMeraki MXシリーズのVPNを使って接続してスムーズかつ安全なやりとりを実現。「導入してから今まで『つながらない』といった現場からのクレームは一切ありません。機器の故障もなく、安定稼働しています」と内田氏は満足感を示します。
管理性も大幅に向上しました。万が一、トラブルが発生しても、どこにどんな問題があるのかを即座に把握し、リモートから復旧作業も行えるからです。「ネットワークの管理負荷が軽減されたことで、事業の成長を支えるIT戦略に、より多くの人員と時間を割くことができます」と長屋氏はメリットを語ります。
今後はMeraki シリーズのAPIを活用して、独自の仕組みを構築することも検討しています。「例えば、Cisco Meraki シリーズは、Bluetoothビーコン機能を備えています。これとカメラ機能を実装したMeraki MV シリーズを活用し、誰が・どこにいるかが一目でわかる在席確認アプリなどの開発を検討しています。当社はアクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW )の試験導入を進めており、ともすれば誰が、どこにいるのかがわからない時がありますが、この仕組みがあれば、対面で直接、話をしたいときなどに、すぐに相手を見つけられます」(内田氏)。
他にも、接続デバイスや通信トラフィックなどを通じて、データから業務の傾向を分析して業務改善につなげるための仕組みなど、様々な構想が練られています。
Cisco Meraki シリーズの導入により、複数拠点をつなぐリモート開発体制を強化したゆめみ。これを基盤として、同社は高品質なアプリシステムの開発・提供を通じて顧客のデジタル変革を支援し、同時に自らのデジタル変革を進め、さらなる成長戦略を力強く歩んでいく考えです。
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