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Cisco Merakiのネットワークを店舗で採用したことで、管理コストを抑えながら安定した通信環境が整い、さらなる店舗数拡大に向けた盤石な基盤が整いました
株式会社物語コーポレーション IT推進本部 ITインフラ・サポート部 マネジャー
愛知県豊橋市で創業した株式会社物語コーポレーションは、「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」、「お好み焼本舗」、「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」などをはじめとする多数の人気店を国内外に展開しています。同社は、各店舗のPOSシステムの入れ替えに伴いネットワークインフラをCisco Merakiシリーズに刷新。多数の店舗にて客席からタブレットで注文できるセルフオーダーシステムを整備する中で、同社では大量のデータ通信にも耐え得る安定したネットワーク環境を実現しました。加えて、クラウド管理による運用コスト削減と運用の省力化を実現したことで、今後のさらなる店舗拡大にも対応可能な拡張性の高いネットワーク基盤を構築しています。
「選ばれる店づくり(No.1 戦略)」「成長を加速させる新業態開発」「海外事業の展開加速」という3つの戦略により、急成長を続ける物語コーポレーション。中でも人気店の焼肉きんぐは、リピート率約80%を誇り、食べ放題業態として新しい顧客体験を提案しています。
同社は全国展開する13ブランドの店舗において、POSシステムの入れ替え時期に合わせ、セルフオーダーシステムやキッチンプリンターなど、ハードウェアの刷新を検討。同時にネットワークに関しても、従来型のオンプレミスを中心としたインフラからリプレースする方向で、2021年頃から一大プロジェクトが始動しました。店舗のネットワークに関する従来の課題について、同社IT推進本部 ITインフラ・サポート部 マネジャーの今良太氏は次のように話します。
「従来のネットワークインフラはオンプレミスのシステムを利用していたことから、障害やトラブルが発生した場合、我々IT部門の担当者か、サポートを依頼しているベンダーの担当者が店舗に足を運びネットワーク機器にアクセスして、原因究明や復旧作業を行わなければなりませんでした。しかし、数百店舗規模で出店しているため、ネットワークのトラブルは頻繁に発生し、その都度労力がかかっていました」
同社の店舗の多くは、各席からタブレットで注文ができるセルフオーダーシステムを採用しています。そのため、店舗運営におけるネットワーク、中でも無線環境の安定稼働に対する重要度は近年かつてないほど高まっています。
「特に混んでいる時間は注文も多くなるため、通信がひっ迫して回線速度が低下してしまうことも起こり得ます。最悪のケースではお店が賑わっているときにネットワークが落ちてしまうこともありました。時間制限のある食べ放題では致命的です。実際、ネットワークのトラブルのために店を閉じなければならないこともありました」(今氏)
こうしたネットワークの安定性と運用性の課題を解決すべく、新たなシステムへの移行の検討を開始し、最終的にCisco Merakiを選定しました。選定には大きく3つの理由があったと今氏は振り返ります。
「1つ目は店舗に足を運ばずクラウドから管理できるプラットフォームであることです。2つ目は管理者ポータル(ダッシュボード)が非常にわかりやすいこと。これは他社の似たサービスと比較したときにも違いを感じ、『ネットワークの専門家でなくても視覚的に理解できる』と思いました。3つ目は大型飲食チェーンでの導入実績が豊富であることです。Cisco Merakiというブランドへの安心感もあり、迷わずに選定しました」(今氏)
こうして同社は、各店舗のアクセスポイントにCisco Merakiの MRシリーズを、ネットワークスイッチとしてMSシリーズ を採用しました。終端装置など固定回線側のトラブルによるネットワークダウンを防ぐために、ルータを2台接続し副系統の回線としてモバイル回線を整備することでネットワークの冗長化を図っています。
全店舗の導入に先駆けて同社はまず2021年に、タブレットによるセルフオーダーシステムを整備していない小規模な店舗にて先行導入して試験運用を開始。その後、段階的に入れ替えを進め、2023年10月に約600店舗のPOSシステムおよびネットワークのリプレースを完了しました。遠隔で設定を行えるCisco Merakiのメリットは、導入のフェーズでもすでに実感できたと今氏は話します。
「Cisco Merakiは実機を店舗に設置して配線すれば、あとはIT部門の方で遠隔で設定できるので、店舗スタッフの手を煩わせることはありません。そのため、店舗での入れ替え作業時間が非常に短く済みました」(今氏)
さらに、導入時のシスコからのサポートも印象に残ったと今氏は振り返ります。
「Cisco Merakiを使用するうえで必ず知っておくべき基本的な操作の習熟にあたっては、IT担当者向けの入門トレーニングが非常に役立ちました。ITインフラ・サポート部のほとんどの方に受講してもらいましたが、サポートの方から事前に機器の取り扱いからダッシュボードの見方、ネットワークの基礎的な知識に至るまで、細かく説明していただくことができ、全くネットワークのことを知らない人でもわかるような易しい説明で、『こんなことまで教えてくれるんだ』と、正直驚きました」(今氏)
Cisco Merakiの導入により生まれ変わった店舗のネットワーク環境は非常に安定しており、トラブルそのものが減ったと今氏はその効果を話します。
「以前は、終端装置など固定回線側のトラブルも含め、1カ月に4店舗ほど装置を交換していました。Cisco Meraki導入後は、約600店舗で導入した製品の中で交換したのはまだ2台だけです。堅牢性が優れている点は店舗で運用するうえで心強いですね」(今氏)
加えて、従前の課題としていた運用管理コストも大幅に抑えられたと、今氏はその成果を次のように語ります。
「Cisco Meraki導入以降、通信が安定していて障害の数も大幅に減少しました。各店舗のスタッフからは、操作時のタイムラグが少なくなったと嬉しい声が届いています。店舗での障害はないわけではありませんが、タブレット端末に起因することが多く、Cisco Meraki本体に問題がある場合はほとんどありません。こうした原因の切り分けに関してもダッシュボードで可視化できますし、アクセスポイントの再起動も遠隔で行えます。さらに、回線側に原因があった場合でも、冗長化している現在の環境では主系統から副系統に自動で切り替わるので、お客様へのご迷惑もかかりません」
さらに、店舗数が多い同社だからこそ、クラウドによる一元管理は業務効率化に大きく貢献しているといいます。
「全店舗で使用しているCisco Merakiのデバイスは合計で7,000台。これが従来のシステムであれば、全ての店舗の状況をチェックするのに10時間くらいは必要でした。Merakiならダッシュボードを確認すれば30分程度で全店舗の状態を把握できます」(今氏)
最後に今氏は、同社の展望やCiscoへの期待を次のように語りました。
「当社は今後1000店舗出店という目標を掲げています。もちろん、ただ店舗を増やすのではなく、当然サービスの質も維持する必要があります。以前のネットワーク環境では、店舗数の増加に比例して障害も増え、管理コストも増大していたため、サービス品質を考えると出店も足踏みしていたかもしれません。
現在はCisco Merakiを導入したことで、管理性が飛躍的に向上しました。ダッシュボードは使いやすく、IT部門内での引き継ぎもしやすいです。今後もCisco Merakiのネットワーク基盤をベースとしつつ、Wi-Fi 6E、Wi-Fi 7の活用も視野に入れながら、各店舗でより良いサービス提供を実現していきたいと思います。シスコにはこれからも引き続きサポートとさらなるサービス提案を期待しています」(今氏)
本社所在地 愛知県豊橋市西岩田5-7-11
従業員数 単体1,401名/連結1,581名(2023年6月30日現在)
URL https://www.monogatari.co.jp
1949年、愛知県豊橋市広小路におでん割烹「酒房源氏」を創業。現在は「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」「お好み焼本舗」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」など、国内13ブランド、国外4ブランドを展開し、2024年4月には出店数が700店舗を突破。「とびっきりの笑顔と心からの元気」をスローガンに、顧客満足を追求し良質なサービスを提供している。
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