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不具合の根本原因が特定しやすいことで、これまでは難しかった具体的な改善方法のアドバイスもできるようになりました。
我妻 隆宏 氏
学校法人芝浦工業大学 情報システム部 次長
芝浦工業大学は、CatalystシリーズスイッチをMerakiクラウドで監視する新機能「Cloud Monitoring for Catalyst」を採用。ネットワーク基盤を支えるCatalystスイッチとMerakiワイヤレスの状態を一元的に可視化することで、運用業務の大幅な効率化と対応の迅速化を実現。加えて、AIなど先進テクノロジーへのキャッチアップが容易なクラウド型管理ソリューションに、高い可能性を実感しています。
芝浦工業大学は、東京都江東区豊洲とさいたま市大宮に2つのキャンパスを構える、私立理工系大学です。2014年に文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」に私立理工系大学で唯一採択されたほか、近年では2027年の創立100 周年にアジア工科系大学トップ10を目指すアクションプラン「Centennial SIT Action」を掲げ、さまざまな施策に取り組んでいます。
同大学では20年以上前から、故障の少なさと高い信頼性を評価し、Cisco Catalystスイッチで学内のネットワーク基盤を構築。さらに、パンデミックによるハイブリッド授業の急増に伴い、Wi-Fi6対応のCisco Merakiクラウド管理型ワイヤレス ソリューションも活用しています。
情報システム部 次長の我妻隆宏氏は、Cloud Monitoring for Catalystを採用した経緯を次のように話します。「Cloud Monitoring for Catalystは、登場間もない2022年6月のアカデミックフォーラムで初めて知りました。状態の可視化は、ネットワークを自前で運用する本学にとって魅力的な機能です。追加コスト不要のクラウドサービスですので、まずは実際に使ってみようと考えました。」
我妻氏は、従前の運用課題を次のように話します。「これまでスイッチは死活監視レベルで、何か障害が起きたら1台ずつ対処するだけで精一杯でした。本学は都内と埼玉に2つのキャンパスがあり、それぞれに対応するスタッフがいますが人員には限りがあります。またオンライン化が進む授業中のトラブルは常に緊急性を要する、BYODにより学内で利用される端末の数と種類が多いなど、大学ならではの困りごとはさまざまありました。」
Cloud Monitoring for Catalystとは、Merakiダッシュボードで従来のMerakiデバイスに加え、Catalyst スイッチも含めて統合的に監視できる新機能。利用にはDNA ライセンス(Essentials または Advantage)が必要ですが、Cisco Catalyst 9000 シリーズは初回購入時に必ず DNA ライセンスが付属しているため、(ライセンスの有効期限中であれば)追加コストなしで利用可能です。
「本学はこれまで、ワイヤレスアクセスポイントの管理でMerakiダッシュボードを活用していました。今回、Cloud Monitoring for Catalyst により、Catalystスイッチも含めたネットワーク全体を俯瞰しての監視が可能になりました。クラウド型で提供されるので場所を問わず、どこからでも複数のキャンパスが見渡せます。トラフィック、アプリ、端末も含めての状態が可視化されることでどこに不具合があるのか、原因および影響範囲が素早く特定でき、トラブル対応が迅速化します。」(我妻氏)
またCloud Monitoring for Catalyst は機器詳細画面でフロントパネルの情報を表示。各ポートの状態、ポート単位のトラフィック量や、各ポートの設定情報も参照可能です。「アラートが一目で分かり、これまで気づかなかった細かな異変が把握できるようになります。詳細を知りたい場合も、各ポートの状態を1台ずつCLI(コマンドライン)を用いることなく確認できて便利です。CRC(巡回冗長検査)エラーや、スイッチ間の通信で、例えばVLANの設定が一致していないなどのミスも把握できるので、障害が発生する前に対処することが可能です。」(我妻氏)
同大学では段階的に監視対象の機器を追加。現時点では大宮キャンパス 337台、豊洲キャンパス 134台の計471台のMerakiアクセスポイントと、豊洲キャンパス 137台のCatalystスイッチが、Cloud Monitoring for Catalystによって監視されています。
運用業務におけるCloud Monitoring for Catalystの活用効果について我妻氏は、次のように話します。「Merakiダッシュボードはグラフィカルで非常に見やすく、誰でも直感的に操作することができます。各機器のヘルススコア、そして機器間の通信状況や端末の状態まで把握でき、原因の特定が容易。トラブルへの対応が迅速化しました。中でも、過去に遡って状態が調査できる機能が、非常に便利です。よく先生方から『昨日の何時限目の講義でワイヤレスの調子が悪かった』といった指摘を受けるのですが、これまでは次回の講義に張り付いて、状態を監視するほか対処できませんでした。
Merakiは、記録されている過去の時間帯を指定して当時の状態が調査できます。加えてCloud Monitoring for Catalystを利用することで、その時どの端末が不調で、その原因がスイッチなのかアクセスポイントなのか、他のチャンネルと干渉していたのか、あるいは端末側の設定によるものなのかまでが統合的に把握できます。また、本学では全員が認証を経てワイヤレスを利用する仕組みであるため、誰のどの端末が、どのような状態なのかをすべてリアルタイムに把握することが可能です。不具合の根本原因が特定しやすいことで、これまでは難しかった具体的な改善方法のアドバイスもできるようになりました。」
現状、Cloud Monitoring for Catalystは監視のみ。Catalystスイッチの設定変更は従来通りCLIを使う必要がありますが、Merakiスイッチであれば、ダッシュボードからリモートによる設定変更が可能です。我妻氏は「すでに一部で、Merakiスイッチの導入も試行中です。これからは高度なルーティングが必要な箇所にはCatalyst、シンプルに運用する箇所にはMerakiスイッチと適材適所で使い分けられれば、運用面もコスト面でも効果が高いでしょう。」と期待を寄せます。
最後に我妻氏は、Merakiが提供するクラウド型管理ソリューションへの期待を、次のように結びました。「Merakiのダッシュボードは、サポート対応も充実しています。何か分からないことがあるとケースを上げれば、世界中のエンジニアから15分ほどで応答があり、とても助かっています。さらに、最近追加されたローミング追跡機能のように、導入後も継続して進化し続ける点も、クラウドサービス型ならではの魅力です。いまChat GPTが話題ですが、Merakiもダッシュボードからやりたいことを伝えたら、AIが自動設定してくれる未来がイメージできます。これからもMerakiには、人手による作業を省力化し、誰しもが快適に利用、運用できるネットワークへと導く、さらなる進化を期待しています。」
所在地 東京都江東区豊洲3-7-5
職員数 508人 (専任教職員 2022年5月1日現在)
学生数 大学:7,962名/大学院(専門職大学院含む):1,537名
URL https://www.shibaura-it.ac.jp/
東京都江東区豊洲とさいたま市大宮に2キャンパスを構える、私立理工系大学。理工系総合大学として機械系、生命系、物質化学系、電気電子情報系、数理科学系、建設系、デザイン系の7つの学問分野で、第一線で活躍する教員が、これからの未来の世界を支える学生と共に新しい世界を創り出す研究、それらを通した社会貢献に取り組んでいます。
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