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今回、ハイブリッドワークにも最適なコミュニケーション基盤が実現できたことに、確かな手応えを感じています。
瀬川 和彦 氏
株式会社ジャックス 上席執行役員 総務人事担当
1954 年の設立以来、クレジット事業を中心にカード・ペイメント事業、ファイナンス事業を国内、海外で展開する株式会社ジャックス。同社は業務環境変化をきっかけとして、ビデオ会議システムを Cisco コラボレーションデバイスにリプレイス。同時に専用基盤として Meraki のクラウド管理型ネットワークを採用し、ハイブリッドワークに最適なコミュニケーション環境整備を実現しました。
コンシューマーファイナンス業界のトップランナーとして、国内だけでなく海外でも事業を展開している株式会社ジャックス。2022 年度よりスタートした中期経営計画「MOVE 70」では、長期ビジョン「アジアのコンシューマーファイナンスとしてトップブランドを確立する」の実現に向けて、着実に戦略を実行しています。
従来の課題について、上席執行役員 総務・人事担当の瀬川和彦氏は、次のように語ります。「当社は国内において全国を 8 エリアに分け、各エリア統括部の傘下に 63 の営業拠点があります。これまで遠隔コミュニケーションの手段として他社製のビデオ会議システムを利用していましたが、個人情報保護や情報セキュリティの観点で各拠点における Wi-Fi 機器への接続、利用が制限されていることもあり、利用可能なのは社内 LAN 敷設拠点間のみと、限定的でした。加えて従来型のビデオ会議では単に互いの顔が見えるだけで資料共有もできず、円滑な業務運営の観点から、刷新の必要性を感じていました。」
2020 年、COVID-19 感染拡大により出社が制限される事態を受けて同社は、各エリア統括部が主宰するエリア会議に Webex アプリを導入、デバイスとしてタブレットを展開しました。ところが一部拠点で接続が途切れる、映像が固まるといった不具合が発生します。ユーザー部門である堺支店 支店長の濱中佳広氏は、当時の状況を次のように話します。「拠点では Wi-Fi 接続が認められていないため 4G 回線を使用していましたが、堺支店は海に面し、近くに駅があるロケーションのため特に通信環境が劣悪。そのため、Web 会議に参加するためにオフィス外のカラオケ BOX や社用車へ移動したり、会議を主宰している近畿エリア統括部に出向いたりする必要がありました。」
こうした事態に危機感を覚えた同社は、既存ビデオ会議システムが更改時期を迎えていたことも重なり、遠隔コミュニケーション基盤の全面的な刷新を検討。そこで付き合いのある通信インフラベンダーから紹介を受けたのが、Cisco コラボレーションデバイスと Meraki クラウド管理型ネットワークを組み合わせたソリューションでした。
検討プロセスについて、総務部 総務課 アドバイザーの渡邉眞宏氏は、こう振り返ります。「シスコおよび Meraki チームの協力の下、当社の総務人事担当役員、情報システム担当役員、経営企画部、営業統括室、システム企画部、DX 推進部、人事部、総務部の関係各部署の責任者向けのデモを複数回、実施いただきました。従来型のビデオ会議システムやアプリの Web 会議とも違う、専用端末である Cisco コラボレーションデバイスの高品質な映像や音声がもたらす臨場感に感動し、新しい遠隔コミュニケーションのイメージを社内で醸成することができました。加えて、営業拠点の現場でのニーズを探るべく主要な営業部門に Cisco Desk Pro のデモ機を配置し、操作性や通信品質を試行。専用デバイスならではの良さを実感したことで、導入の機運がさらに高まりました。」
そして、同社におけるもう 1 つの課題、各拠点での新たな Wi-Fi 環境の整備については、Meraki のクラウド管理型ネットワークの採用が決定しました。その理由をシステム企画部 部長の師岡英裕氏は、次のように話します。「通信負荷を考慮して Web 会議専用の Wi-Fi 環境を新たに整備したいものの、別機器を導入して工事となると運用負荷が高すぎます。Meraki であればゼロタッチプロビジョニングで拠点側の負担もなく展開しやすく、管理用の新たなハードウェア導入も必要ありません。さらに、懸念であったセキュリティに関しても、Meraki であれば本社側からクラウドのダッシュボードを通じてアップデート、一元管理が可能ということでコンプライアンス統括部の承認を得ることができました。」
先行してすでに導入済みの Webex アプリとの親和性の高さおよび統合管理性も評価し、同社は新たな遠隔コミュニケーション基盤として、Cisco コラボレーションデバイスと Meraki ネットワークの採用を決定しました。
2022 年 3 月、同社は各拠点への Meraki 機器(Wi-Fi アクセスポイントとスイッチ、SD-WAN ルータ)および、Cisco コラボレーションデバイスの展開を開始します。
Meraki ネットワークの展開のしやすさについて、師岡氏は次のように評価します。「Meraki は各拠点に機器を設置してネットワークに接続さえすれば、あとは本部側の管理者がクラウドのダッシュボードから設定し、即座に利用が開始できます。従来型のネットワークでは、回線の工事から機器の設置、設定を含めると半年以上かかっていたと思います。それが Meraki では、機器設置が数時間、設定調整を含めても 2~3 日と、驚異的なスピードで構築が完了しました。」
Cisco コラボレーションデバイスについては Cisco Board Pro 55、Cisco Room Kit、Cisco Room Bar、Cisco Desk Pro の 4 機種を選定。1 台のデバイスにカメラ、コーデック、ディスプレイ、スピーカーシステムおよびマイクを備えた大型でフルスペックな上位機種から、デスクトップ型のコンパクトなものまでを幅広く採用しました。その理由を渡邉氏は「審査センターやカスタマーセンターなど、大規模な Web 会議を行う場所には Cisco Board Pro 55、少人数で頻繁に従業員の面談などを行う支店には気軽に使える Cisco Desk Pro など、業務特性に合わせて配備。これにより、利便性とコストの最適化につながりました。」と語ります。
こうして同社は 2023 年 6 月末までに、Meraki ネットワークを 31 拠点、Cisco コラボレーションデバイスを 16 拠点、計 22 台への展開を完了しました。
Cisco コラボレーションデバイスの使用感について、濱中氏は「操作も直感的で難しくなく、IT リテラシーの高くない社員でも使いこなせます。画質も音質もクリア。大型のデバイスでは発言者にカメラが自動追尾する機能があり、大人数が参加する会議でもストレスなくコミュニケーションできます。」と語ります。
渡邉氏は、Web 会議の利便性向上による効果を次のように述べます。「エリア会議に加え、社外との打ち合わせ、新人研修や従業員の個別面談など幅広い用途で活用されており、直近では 1 ヵ月間で実に 537 回ものミーティングが開催されています。以前は 60 名規模の大規模研修を東京で開催していましたが、新システム導入後は一部のみが現地で残りはオンライン、とハイブリッドでの開催となりました。
北海道から沖縄まで、各拠点担当者が一堂に会していたときと比べると、交通費や宿泊費、なにより移動時間の削減効果は、非常に高いものがあります。」
師岡氏は、Meraki ネットワークの管理性についてこう評価します。「Meraki のクラウドダッシュボードによる一元管理は、障害やアップデート対応など、運用管理担当者の業務負荷軽減効果がとても高い。また、高いレベルのセキュリティ設計がなされていること、常に機能がアップデートされる点も含めて、クラウド管理型ネットワークの効果を実感しました。今後、新たな拠点などが展開される際も安心して拡張できる基盤が整備できた意義は、非常に大きなものがあります。」
検討から導入、運用を通じてのシスコと Meraki および構築パートナーの対応について渡邉氏は、次のように語ります。「今回、従来のビデオ会議基盤を統括していた経緯から本プロジェクトは総務部が主管しましたが、ベンダー選定やシステム、セキュリティに関しては情報システム部門と協働し、営業統括室、人事部、DX 推進部など各利用部門にも協力を仰いで全社一丸となって遂行しました。シスコと Meraki、さらに構築パートナー各社はわれわれと共にチームとして円滑に対応いただき、計画通りに完了まで導いてくれたことに感謝しています。」
最後に、瀬川氏は今後の展開およびシスコ、Meraki への期待を、次のように結びました。「当社では現在、出社と在宅勤務のハイブリッドワークに向けて、社内制度やルールの見直し、フリーアドレスなどのオフィス環境や IT ツール、デバイスの整備などを進める一方で、組織の団結力を高め、優秀な人材を確保、育成するためのコミュニケーションのあり方についても、さまざまな検討を進めています。その意味で今回、ハイブリッドワークにも最適なコミュニケーション基盤が実現できたことに、確かな手応えを感じています。シスコおよび Meraki には引き続き、高いセキュリティと機能性、そしてコスト面も含めてバランスの取れたソリューション提供に期待しています。」
所在地 東京都渋谷区恵比寿 4 丁目 1 番 18 号 恵比寿ネオナート
従業員数 連結 6,065 名 / 単体 2,694 名(2023年3月31日時点)
URL https://www.jaccs.co.jp
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