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信州ハム株式会社

信州ハム株式会社

Highlights

信州ハム株式会社は、「よりよい品を、より安く、より衛生的に」という経営理念のもと、製品作りに取り組んでいます。上田工場では、ハム、ベーコン、ソーセージ類を年間約 9,500 トン生産しています。主力商品としては、本物の美味しさを追求した「さわやか信州軽井沢」シリーズや、自然志向にいち早く着目した発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を使用しない「グリーンマーク」シリーズがあり、こだわった商品作りで、常に業界の流れをリードしてきました。営業網は全国に広がっており、営業拠点は全国に11か所あります。従業員数は約 500 名、外国人従業員も多く在籍しています。

食肉加工工場は、衛生管理、安全管理の観点から非常に厳しい基準と環境のもと作業が行われています。特に原料のトレースや異物混入対策など、常に正確かつ迅速な対応が求められています。工場内においては、今までは無線LANネットワークインフラはなく、紙ベースの実績記録(日報管理)による生産管理が中心でした。紙による記録だと伝達スピードが遅く、生産計画や隣接部門と連動したデータを取得することができませんでした。また、紙の記録を集計するため、重複業務が多く時間が掛かり、転記ミスや集計ミス等により実際の生産量や在庫数に誤差が発生することがありました。これらの課題を解決するため、トレースやリアルタイムな生産工程の可視化を可能にするネットワークのインフラが求められました。

そこで、生産実績を日々リアルタイムで可視化できる「新生産管理システム」の導入が検討されました。食肉加工工場という過酷な環境でも使用できる無線機器を検討したところ、Cisco Meraki と出会うことができました。「大変厳しい環境の食品工場内において、大規模なインフラ工事をすることなく無線 Wi-Fi の整備をすれば、タブレット端末を利用してリアル タイムなデータを取得することが可能ではないかと考えました。」と、信州ハム 執行役員 経営企画部部長(兼)社長室 室長 小口昇氏は説明します。

しかし、工場内の環境は、低温、高湿度と過酷です。一番過酷な環境は風冷工程で、温度帯は9°C〜20°C、湿度は 70%前後になります。また、スモークハウスからの製品搬出時には 80°Cの蒸気が噴出し、温度湿度ともに一時 的に一気に上昇します。さらに冷却工程ではシャワーから10°C前後の水が約10分 間噴射されます。

そこで「ネットワークインフラにおいて、この過酷な環境のなかでも、安定的に高速の通信ができる 無線 アクセスポイント(以下、AP) の導入が必須の条件でした。販売代理店よりMeraki の無線 AP のご提案をいただき、Meraki MRでテストを行ったところ、環境的にはまったく問題なく、通信速度も十分であり、さらに Merakiのモバイル管理ソフトウェア Systems Managerの充実した EMM 機能が購入の決め手となりました。また、ライセンスに保証費用が含まれているため、安心して利用できることも採用のポイントとなりました。」と、小口氏は語ります。

生産管理業務において、経営者や現場責任者は工場の進捗状況をリアルタイムに把握するには、ユーザが工場のどこからでもネットワークを経由して生産実績を入力する必要があります。そのために、ネットワーク上のサーバに安定して接続ができることが必要になります。

「いかに安定した通信を確立できるかというところが最重要課題でした。処理能力も速く、もっとも安定して信頼できるシステムを提供できるのが Meraki だったので、採用しました。」と、信州ハムサービス取締役 情報管理部 部長土屋光弘氏は強調します。

第1フェーズとして無線アクセスポイントMR シリーズを25台(MR18、MR26、MR32、MR33、MR72) 、それぞれ製造部、加工部(クリーンルーム)、生産本部、商品部、研究室、ギフトセンター、そしてその他事務所に設置し、湿度や過酷な温度変化がある風冷ゾーン・スモークルームには、屋外用アクセスポイント MR72を設置しました。また、新生産管理システムが iPadを利用することから、同時にモバイル管理ソフトウェア(以下、EMM)Systems Managerも採用しました。

第2フェーズとしてMS スイッチを4台(MS 220-8P、MS 220-8、MS 225-24)、そして昨年9月に完成した信州ハムのANNEX(別館)には、MV セキュリティカメラが8台(MV21、MV71)導入されました。

「導入は、すべてダッシュボードから事前設定できたおかげで、大がかりな工事をすることもなく、ほんの2日間でスムーズに導入することができました。」と、総務部情報管理課 課長 久聡紀氏は説明します。

MS スイッチを導入することで、ポートの不通や接続状況をクラウド上から確認できるため、トラブルシュートが容易になりました。ネットワーク上の機器が自動的にトポロジー図として表示される機能がも便利です。、信州ハムではMeraki をフルスタックでご利用してされているため、ネットワーク全体の運用状況・設定をダッシュボード上より一元管理することができます。

また同時にセキュリティ対策も重要課題でした。iPad は現場に設置されているものの、配布したモバイル端末は使用者が固定されておらず不特定多数の使用者が発生します。Meraki のEMM Systems Manager なら、管理下にある端末の位置を特定したり、ジオフェンシング機能を活用して、上田工場から出ると警告ができるように設定することができます。すべてダッシュボード上から簡単に設定・監視することができ、ネットワークの管理をセキュアに行うことができます。

MV セキュリティカメラも信州ハムの安全対策で大活躍しています。屋内用 MV21は出入り口や作業現場の監視、屋外用 MV71は駐車場の監視に利用されています。箱を開けてすぐに使用することができ、短時間で設置することができました。また、NVRが一切不要のため、ハードディスクを準備する必要はありません。土屋氏によると特に役に立っている点は、モーションサーチ機能を活用して指定範囲内で動きがあったところを瞬時で発見できること、遠隔地からでもカメラの内容を確認できること、そしてクラウド上からでも動画がスムーズに再生されるという3点です。

「Merakiで気に入っている点は、クラウドでAP、EMM の一元管理が可能なことです。 仮にトラブルがあった場合、管理者に通知メールを発信したり、各 AP の状態をダッシュボード上から可視化できるためトラブルシュートに手間は掛かりません。EMM Systems Managerについては、アプリの更新や構成の変更があった場合でも一括で変更が可能な点が特に気に入っています。また、グループポリシーによりアクセス制限を自由に設定できる点も便利だと 感じています。」(信州ハムサービス 情報管理部 システム開発室長 織部航氏)「やはり、Meraki の場合、すべての端末、カメラを含めたネットワーク機器を一つの場所から運用管理できるので大変使いやすくて、魅力的です。Merakiのおかげで信州ハムの運営上欠かせない日々の業務がとてもスムーズになり、お客様により高品質な製品を提供できるようになりました。」(織部氏)